大山の麓

山陰地方の思い出と言えば、出雲近辺での海岸で野宿したことが一番印象深い。

明け方のまだ誰もいない砂浜でテントから這い出して眺めたのは鳶の姿。
海岸でのキャンプは何度かあるが、バイクで入ってスタックしなかった位だからよく締まった地面であったのだろう。
山陰の海は思いのほか蒼く、水面が高い印象を受けた。

海を背にしてはるか向こうに大山がそびえている。出雲から眺められたかどうかさだかではないが…。

大山の麓のキャンプ場でゆったりキャンプをしたこともある。
森林の中で、確か近くには牧場があった様に記憶しているがかなり先だったかも。
過去の記憶は、思い出の縁をなぞるようにたよりなげにぽつりぽつりと姿を現す。
都心の中にいても、ふと風が記憶を揺り起こし、何十年か昔の光景が目の前に広がる。

また山陰地方を旅してみたいと思う。