ききょう

なんやかや言ってもやはり朝晩は多少しのぎやすくなっている。
大きな欠けた月が東の空にぽっかり浮かぶのを見ているとそんなふうに思う。


地蔵盆も終わり、にぎやかだった全ての盆が去って彼岸花の季節となる。
歩き遍路の人々にもようやく優しい季節となってきた。
猫の歩みと歩き遍路は似ていると思う。
つたつたつたと何かを求めて、何も考えず向かう道をゆくそんな感じ。


そんな風なことを思う思慮の秋。