昔の記憶

テレビをなにげにつけたら、キャンディーズが目に飛び込んできた。
いつもの、懐かしの映像をもう一度、とかいうものだと思って流して見ていたらいつまでもキャンディーズが終わらない。
新聞の番組表を見るとキャンディーズ特集で1時間30分あるらしいことに気づいたが後の祭り。
引っ込みがつかなくなり、そのまま見続けていた。
キャンディーズ全盛の頃は中学生位だったなぁとやや感慨深め。
それにしてもあの頃のタイトルはマジックで書いただけの八百屋の値札みたいな安普請だったのね。
主役は歌い手であり字幕は読めればいいという時代だった。
思えば、同時期の漫画のタイトルも結構やぼったい。
砂の城は別格でしたが…それは一条さんの自伝集に詳細が書かれている。

少女漫画家でタイトルまで自分で描いてしまったのは、成田美名子さんだった。
持つイメージとタイトルが一致する以前に扉の一部としてタイトルがある。
通常は書き手がタイトル部分を空けて扉絵を描き、後から乗せることになるから場合によってはえらくチグハグなものが出来上がる。
成田さんの場合、それがなく本当にしっくりしている。
絵も描けてタイトルも描けて、となかなかすごい人です。